一粒の滴の無限の広がりを感じる、大徳寺・龍源院

大徳寺の塔頭のひとつ。永正年間(1504 – 1521年)に東渓宗牧を開山として能登の畠山義元、豊後の大友義長、周防の大内義興らが創建しました。創建年次については、文亀2年(1502年)、永正元年(1504年)など諸説あるようです。

◆庭園レポート
方丈前の庭園は「一枝坦」と名付けられています。中央右の石組みが蓬莱山で、右の隅の石が鶴島で、丸い苔島が亀島を表し、白い砂が大海原を表しています(↑トップの画像の庭園)。

方丈の北庭には須弥山形式の枯山水で、相阿弥の作だと伝えられているようです。中央の須弥山石の前にある円い板石を遥拝石といい、理想や目的に一歩でも前進し、近づこうという心身の現れだそうです。kita


そして「東滴壺」と呼ばれる壺庭の石庭が素晴らしかったです
。有名な坪庭らしいのですが、一滴の滴が落ちた時の無限の広がりを表しています。太陽が出るとちょうど屋根と屋根との隙間の光が東滴壺に真っ直ぐに走り、かなり素敵なことに。訪れた日は曇ったり晴れたりだったので光なしの時とありの時が見れてよかったです。
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◆拝観
不定休 9:00~16:30

◆拝観料
350円

◆所要時間
20分ほど

◆アクセス
京都府京都市北区紫野大徳寺町82-1 地図
地下鉄烏丸線京都駅から国際会館行き→北大路駅下車
北大路バスターミナル青のりばから市バス1・101・102・204・205・206系統
大徳寺前下車徒歩約7分


◆歴史のこばなし
蓬莱山と須弥山。枯山水庭園の命題としてよく掲げられる2つの山。その違いについて。

蓬莱山、蓬莱神仙思想とは不老不死を願う思想のことです。この蓬莱神仙思想では不老不死の仙人が住む蓬莱山を理想郷としています。鶴と亀は神仙の使いとして長寿の象徴です。ですので、蓬莱山の石組と鶴島と亀島の石組がよく庭園には登場するんですね。

須弥山は古代インドの世界観が仏教に取り入れられたもので、世界の中心にそびえるという高山のことです。この世界は九つの山、八つの海から成っていて、その中心に須弥山が位置しているという考え方です。人間はおろか鳥も飛び交うことのできない特別な場所で、頂上には帝釈天をはじめとしていろいろな神の住む世界があります。悟りの極地への願いから庭園にも取り入れるようにになったんですね。