座視鑑賞と回遊式庭園、2つの味わいの庭園・詩仙堂

禅の庭

詩仙堂は曹洞宗の寺院。詩仙堂を造営した石川丈山はもとは本多忠勝の親族で、大阪夏の陣では功名を立てましたがその後、徳川家を離れ京都にて藤原惺窩に朱子学を学びました。そして59歳で詩仙堂を造営しました。隷書、漢詩の大家であり、煎茶(文人茶)の開祖であると言われています。建造物および庭園は天災や火災の難を逃れ、当時をそのままに偲ぶことが出来ます。

◆庭園レポート
ものすごく高低差のある土地に造営されていて、まず門構えがすごく素敵で、木陰の参道をいくと嘯月楼が。嘯月楼をあがると、キレイに刈り込まれたさつきがこんもりと。すぐそばの山々の景色と同化していて美しかったです

庭へおりて階段をおりていくとまた違った趣の回遊式庭園が。360°を緑に囲まれたかなりの癒やしスポット。小川がそよそよ流れていて心が洗われるとはこういうことを言うんだな、と思いました。とても気持ちが健やかになる庭園でした。紅葉シーズンも素晴らしそうですが、新緑の季節もたまらなく綺麗でした。
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◆拝観
年中無休(5/23日のみ丈山忌のため一般拝観なし)

◆拝観料
500円

◆所要時間
20分ほど

◆アクセス
京都市左京区一乗寺門口町27 地図
市バス一乗寺下り松町下車 東へ徒歩7分

ikeda

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日本庭園(主に古庭園)と歴史が好きな管理人が日本庭園の紹介と歴史コラムをと書いています。京都芸術大学大学院環境デザイン領域日本庭園分野を修了。書いた論文を当サイト内でも公開しています。

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