重森三玲の4つのお庭が楽しめる【松尾大社・京都】

庭園探訪

松尾大社は渡来人であった秦氏が一族の氏神として信仰した古い社です。境内に霊亀ノ滝、亀ノ井の名水があり、酒造家の信仰が厚い。室町初期の作で松尾造といわれる本殿(重要文化財)ほか拝殿、釣殿、楼門など社殿が多く、等身大の神像(重要文化財)は平安初期の作だそうです。

◆庭園レポート
松尾大社には、曲水の庭、即興の庭、上古の庭、蓬莱の庭と4つの庭園があります。どれも重森三玲の作で、「曲水の庭」は平安時代の庭園を模範にした構成で、高木類を配置しない開放感のあるつくりとなっています。平安貴族が慣れ親しんだ「雅遊の場」をイメージされているらしく、優雅な雰囲気も漂わせています。ゆっくりと流れる水音と山からふわりと吹いてくる風と、やわらかな曲線とが相まって閑やかな空間です。
ky

「上古の庭」は山中にある磐座に因んだ構成になっています。さきほどの「曲水の庭」とは打って変わった荒々しさというか、原始的なイメージのお庭です。磐座にそのまま神が坐していても不思議ではないよう野趣あふれるお庭です
P1020275
「蓬莱の庭」は蓬莱神仙の世界を池の中で表現した開放的でありながら精神世界の高い池泉庭園。「蓬莱の庭」は回遊しながら観れるので360度どこからみても楽しめるのと、立つ位置や目線の高さによって印象もガラリと変わるのでぜひ「ここから見るのが一番キュンとする!」というお気に入りスポットを探してみては。そして周りを高木で囲われているので結界が非常にハッキリしているのが素敵でした。空間の区切りが明瞭なので現し世を忘れられるというか「あら、ついに蓬莱に到達したんやな」とは思い至りませんでしたがしばらく池面を見ながら、心がのどかになるお庭でした。
20
hourai01


◆拝観
5:00~18:00(受付は16:00まで)

◆拝観料
500円

◆所要時間
40分ほど

◆アクセス
西京区嵐山宮町3 地図
阪急電車「松尾大社」駅下車
JR京都駅→(地下鉄)→四条烏丸→(阪急京都線)→桂→(阪急嵐山線)→松尾大社

関連記事

TOP