夢窓疎石が作ったままの姿で残る、天龍寺・曹源池庭園

足利尊氏を開基とし、夢窓疎石を開山として開かれた天龍寺。その目的は後醍醐天皇の菩提を弔うためでした。造営に際して尊氏や光厳上皇が荘園を寄進しますがそれでも造営費用は足りず、元冦以来、途絶えていた元との貿易を再開しその利益を造営費用に充てたそうです。南禅寺を五山の上(別格)として、天龍寺を五山の第一位に位置づけられました。

◆庭園レポート
夢窓疎石(死後に国師号を賜っています)が作庭した庭園の中で、西芳寺と並んで超有名なこの天龍寺の曹源池庭園。嵐山や亀山を借景とした広々とした池泉回遊式庭園でして、ものすごい奥行き感があります

晴れた日に行ったので、池泉に映る空と山々の美しさにしばしボーッと、言葉も出ないほど見とれました。現代は本当に千差万別の様々な美しいものが、スマホやテレビや雑誌ですぐに眺められる時代ですごく楽しいし恵まれていると思っています。しかし何百年の時を経ても変わらぬ美しさを体感できる事に、いつも言い表せないくらいの感動があります。根源的なものを感じるからでしょうか。

方丈から見て正面には龍門瀑もありますが、遠目なのであまり良く見えませんでした。石組みをつぶさに見たい場合は双眼鏡が必要かもです。⇒龍門瀑についての説明はこちら
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◆拝観
無休 8:30~17:30

◆拝観料
500円

◆所要時間
30分ほど

◆アクセス
右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68 地図
京福電鉄嵐山線「嵐山」駅下車 すぐ
JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車 徒歩13分
阪急電車「嵐山」駅下車 徒歩15分


◆歴史のこばなし
「夢窓疎石は死後に国師号を賜った」と前述しましたが「国師」とはなんなのか?

国師とは高僧に対して皇帝(朝廷)から贈られる称号の1つであり、特に皇帝の師への尊称であるそうです。僧侶に贈られる称号としては、他にも「大師号」「禅師号」などがあるそうです。
臨済宗は鎌倉・室町幕府に庇護されていたため、国師号を賜った高層が特に多いようです。