二上山を借景とした當麻寺奥院の浄土式庭園

okuin

當麻寺は奈良の二上山のふもとに位置する古寺名刹で、中将姫の當麻曼荼羅や天平時代の両塔・日本最古の梵鐘や石灯籠などで有名です。當麻寺の塔頭である奥院は浄土宗総本山知恩院の「奥之院」として創建されました。浄土宗の大和本山として多くの人の信仰を集め、今日まで継承されてきた名刹です。

◆いけこボイス
二上山に沈む夕日が見てみたい!と思い立ち、當麻寺へ。奥院には浄土庭園があります。現世を表現している渓流を右手に緩やかな坂を登りきると二上山を借景にした浄土庭園があらわれます。阿弥陀如来像を中心に多くの石仏が並び、阿彌陀仏の御姿を映す極楽池「宝池」があり、二上山のを背に自然をふんだんに取り入れてあります。ちょうど日暮れ前で太陽が傾きはじめ、山の凛とした空気に包まれていて清廉な雰囲気でした。奥院には宝物館もあり、浄土宗の大和本山でもある奥之院の宝物館は曼荼羅の複製品と阿弥陀来迎の二十五菩薩がいてすごく素敵でした。あと弥勒菩薩の厨子もかなり良くて何度も何度も角度を変えて眺めました。なのに、だーれもいないのです。こんなに心ゆくまで仏像を眺められるとは、穴場すぎるので仏像好きにオススメです!その後は二上山に沈む夕日をみて、ほんとに山の向こうがピカピカに光っていてこれが親鸞も見た西方浄土か!と胸熱くなりました。
futakami

◆歴史コラム
西方浄土とは阿弥陀如来を教主とする西方の浄土。人間界から西方に十万億の仏土を隔てた所にあるといいます。飛鳥時代は二上山が西方浄土の結界の山で、二上山は人々にとって特別な山でした。私が好きな五木寛之の小説「親鸞」でも親鸞が二上山に落ちる夕日をみて「なんというきれいな夕日だろう」といい浄土を感じる描写があるのです。古来の人々が来世に思いを馳せて、胸震わせた二上山の夕日は見る価値のあるものです。

◆拝観
年中無休

◆周辺の御食事処
びっくりするくらい何もない駅周辺ですがなぜか田園の中にぽつんとタイ料理屋さんがあります。寒い時期に行ったのでトムヤムクンで温まりました。本格的なタイ料理が食べられて結構ボリュームもありました。駅前の和菓子屋さんでお饅頭を食べることができるスペースがありお茶も出してくれますが、ほどよい甘さのお饅頭でとても美味しかったです。

◆アクセス
近鉄・南大阪線「当麻寺」駅から徒歩約15分