小堀遠州作庭の石を使い中根金作が修築した御香宮神社

平安期、境内から病気に効く香水がわき出たので清和天皇からこの名を賜ったといいます。
桃山期の特色ある建築物のうち表門や極彩色彫刻の本殿は重文指定されています。とても鮮やかで美しく見ごたえがあります。神功皇后(じんぐうこうごう)を祀り、豊臣秀吉は伏見城の守り神としたそうです。

◆庭園レポート
御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)には小堀遠州が伏見奉行所に作った庭園の石を移築し、作庭家・中根金作が作庭しなおした小堀遠州好みの庭園があります。こじんまりとして非常に落ち着く枯山水庭園です。


訪問客は少なめで市中にあるのですが、通りから離れているため物音ひとつしないような、静寂さがあります。しばし喧噪を忘れてただひたすらにぼーーっとしたい方にかなりオススメの庭園です。

伏見は酒どころなので、日本酒を試飲できるお店や酒蔵巡りもできるのでそのままブラっと街歩きするのもおすすめです。

◆拝観
9:00~16:00 年中無休

◆拝観料
200円

◆所要時間
15分ほど

◆アクセス
京都市伏見区御香宮門前町174 ⇒地図
京阪電車・伏見桃山下車 徒歩約5分
近鉄電車・桃山御陵前下車 徒歩約5分


◆歴史のこばなし
小堀遠州は主に江戸初期に建築・造園の作事奉行でその手腕を発揮しました。遠州流茶道の祖でもあり茶の湯でも活躍しました。

遠州は新しい安定した時代にふさわしい優美で均衡のとれた「きれいさび」といわれる茶の湯を創造しました。「きれいさび」とは「わかりやすく開放的で誰がみても美しい」ものだそうです。

茶道具展などで目にしたことのある茶道具に関しても、遠州の師であった古田織部好みのものは形がぐにゃぐにゃで釉薬(ゆうやく)が面白かったり独創性にあふれるものが多いですが、遠州好みのものは均整がとれていて色も繊細な、美しいものが多いイメージです。

私はいつも「織部好みは縄文土器みたいで、遠州好みは弥生土器みたいだな~」と思いながら見ています。古田織部が活躍した時代はまだまだ戦の血生臭い時代で、小堀遠州の活躍した時代は江戸に入りようやく天下泰平が見えてきたところです。

縄文時代は狩猟生活で食料供給が安定していたとは言えない時代で、弥生時代は稲作が伝わり縄文時代にくらべ食料の供給が安定しだしました。
もしかしたらそういう時代背景の共通項もあるのかも?なんて、考えながら大茶人がそれぞれ愛した茶器を見るのも楽しいものです。