かのデヴィッド・ボウイも愛した静寂の美・正伝寺

禅の庭

正伝寺は臨済宗南禅寺派に属したお寺です。創立者は東巌慧安禅師。応仁の乱の時に戦火にのまれ、荒廃しました。その後豊臣秀吉が天下を統一すると、天正十三年(1585)寺領及山林の朱印状を附し再興をはかろうとしますが果たせず徳川家康の天下になった時、寺領及境内地の朱印状が与えられ再興されることになったそうです。

◆庭園レポート
正伝寺は山裾にあり、訪問客もたまたま少ない日だったので、木々の擦れ合う音しかなく風が止むと遮断されたように音がなくなります。
異世界に迷い込んだと錯覚してしまいそうなとっぷりとした静寂に浸かれます。比叡山を借景としていて、丸く美しく刈り込まれたサツキと白砂と白壁、そして借景の比叡山というシンプルな構成
ミニマムな美しさを感じる庭園で静寂と穏やかさが満ちてました。廊下に掲示されてる新聞記事を見たら「デビッドボウイが愛した静寂の庭」だそうで、確かにインプットの量が多いクリエイティブな仕事に従事している人が喧騒や混沌から離脱するには、ものすごく良い庭なのかもしれないな~と思いました。


◆拝観
無休 9:00~17:00

◆拝観料
400円

◆所要時間
15分ほど

◆アクセス
京都市北区西賀茂北鎮守庵町72 地図
神光院前下車 徒歩約15分


 

ikeda

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日本庭園(主に古庭園)と歴史が好きな管理人が日本庭園の紹介と歴史コラムをと書いています。京都芸術大学大学院環境デザイン領域日本庭園分野を修了。書いた論文を当サイト内でも公開しています。

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