ダイナミックな砂紋に胸躍る、大徳寺・瑞峯院

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大徳寺塔頭。キリシタン大名として有名な大友宗麟が、菩提寺として創建。本堂、表門(ともに重文)は創建当時のもの。方丈、唐門、表門と共に室町時代の禅宗方丈建築の遺構をとどめ、貴重な存在として重要文化財に指定されています。方丈前の庭園は「独坐庭(どくざてい)」と称し、寺号「瑞峯」をテーマにした蓬莱山式庭園です。苔と石組みで構成された枯山水は蓬莱山の山岳から半島になり、大海からの絶え間ない荒波に打ち寄せられもまれながらも雄々と独坐している大自然の様子を表現しているそうです。本堂裏には、中庭にあるキリシタン灯籠を中心に7個で十字架を表した「閑眠庭」があります。独坐庭も閑眠庭もどちらも昭和の作庭家・重森三玲の作です。瑞峯院内にある茶席安勝軒は通常拝観可能です。千利休が唯一残した二畳の席、待庵が山崎に現存していますが(予約で拝観可能)瑞峯院にも有志による待庵の復元の茶室があり「平成待菴」と呼ばれています。拝観は予約が必要です。

◆庭園レポート
それまでも歴史は好きでお城や神社などの建造物にばかり興味があったのですが、この瑞峯院を訪れて枯山水庭園の面白さ、豊かさ、奥深さを初めて感じました。押し寄せる荒波が本当にダイナミックで、まずはその躍動感に見た瞬間「おおぅ」と心踊ります。日が傾いた頃にいくと陰がのびてまるで生き物のような揺らめきを感じます。入江のあたりは本当に凪いでいて穏やかで、ほっとする心持ちを味わえます。瑞峯院のパンフレットには「静かに座し誰もがもっている尊いおだやかな自分にめざめお互いに尊敬しあう日々の生活を過ごしたいものです」と記載があるんですが、本当にほっとするというか穏やかな心持ちになれる庭です。
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◆歴史のこばなし
訪れた際、キリシタン大名ということはクリスチャンだったのになぜ臨済宗の寺院に塔頭を建立したの?という素朴な疑問がありました。大徳寺は大友宗麟が徹岫宗九に帰依して1535年に創建されました。大友宗麟の生まれ年が1530年なので5歳の時なんですね。その後大友家家督を相続し、1554年24歳の時にキリスト教に改宗しクリスチャンとなります。宗麟という名は改宗前の法名で、改宗後はドン・フランシスコと名乗っています。ちなみに本名は大友 義鎮(よししげ)です。キリシタン大名として有名だったので後々、重森三玲が庭園を作る際、十字架のモチーフを取り入れたんでしょうね。

◆拝観
無休 9:00~17:00

◆近隣の御食事処
地下鉄で乗り換える際「北大路駅」で降りる場合は北大路駅前にビブレがあるのでその中の飲食店フロアにお店がたくさんありますし、少し混みますが北大路の洋食屋はせがわでフワフワのハンバーグをいただくのもおすすめです。でも一番のおすすめは大徳寺のすぐ近くにある中華のサカイの冷めん(冷やし中華)がおすすめです。タレが特徴的でクセになる美味しさです。しかも通年メニューです。冬でも食べてしまうほどの美味しさです。

◆アクセス
京都市北区大徳寺山内
地下鉄烏丸線京都駅から国際会館行き→北大路駅下車
北大路バスターミナル青のりばから市バス1・101・102・204・205・206系統