◆歴史のこばなし
狩野永徳をはじめとした狩野派ってなんでこんなに重宝されていたんだろう?と常々思っておりました。狩野派は日本絵画史上最大の画派であり室町時代中期から江戸時代末期まで、約400年にわたって活動し、常に画壇の中心にあった専門画家集団です。
室町幕府の御用絵師となった狩野正信を始祖とし、その子孫は、室町幕府崩壊後は織田信長、豊臣秀吉、徳川将軍などに絵師として仕え、その時々の権力者と結び付いて常に画壇の中心を占め、内裏、城郭、大寺院などの障壁画から扇面などの小画面に至るまで、あらゆる絵画を手掛ける職業画家集団として、日本美術界に多大な影響を及ぼしました。
なぜ室町幕府が狩野正信を御用絵師としたのかについては諸説ありますが、一つには書院建築において重要な襖絵の需要と、狩野正信の出自は不明ですが武家の出身と推測されており、室町幕府(武家政権)の精神と狩野派台頭の時期が合っていたのではないか、とのことです。